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interview12 <2006/05>
NORIO SHIMIZU (part2style/strictly rockers)インタビュー!
<対談者/DJ YAT>

Y : <YAT以下Y> この前はお疲れ様でした。どうでしたか?名古屋は?

N : <norio shimizu> うん、とにかく人生で初めて行った名古屋だったから、名古屋ってどんな街で、住んでる人のノリがどんな感じなのかすら、まったくわからないまま行ったんだよね。で、今回あのMIX CD(「CRAZY CASBAH CRUISIN'」)を出して、それを気に入ってもらって呼んでもらったから、みんなそれを聴いて楽しみにして遊びに来てくれてるのがすごく伝わってきたし・・・プラス、ブッダって箱の大きさや、20年もやってる長年の味や、雰囲気がものすごく良かった。あと、矢野さん、僕、KINKAさんの流れも含めて、楽しんで踊ってくれてる、その感じがすごく良かった。いいヴァイブスがDJブースにまで伝わってきてDJやっててもすごく楽しかった。いいパーティーだったなーって、すごく名古屋の印象がイイです。最初っからニュートラルな感覚で名古屋に入ったからね。

Y : ありがとーございます。それはもう是非6/10もね!

N : 一緒に行くのはオレとe-muraさん(RUB-A-DUB MARKET)で。今回2人なんだけど、今度RUB-A-DUB MARKETがみんなで来れる時の、イイ下地を作れるといいかなーっと思って。

Y : 前回のパーティーのことをちょっと振り返ってもらったんすけど、僕的には残念ながら時間がかぶってしまい、まったくノリオさんのDJ聴けてないんですけど、やっぱり僕はMIX CDの印象だけしかわかってないんすけど、今回はどういう感じだったんすかね?

N : んーやっぱりMIX CD的な感じを期待されてるのもわかってたから、あえてそういうセットも持ってったんだけど、結構ね、現場ではもっと幅広く。やっぱあのMIX CDは作品としてああいう風にまとめたんだけど、ほんとはもうちょっと自分のベースになってるレゲエの部分とか、マージナルな、例えばアフリカだったり、南米だったり、中近東、東ヨーロッパの方だったり、ヨーロッパやアメリカのメインストリームから外れた一番端っこ、ギリギリの境界線にあるような音楽というテーマで自分の中にちょっと広げて。だからアフロっぽいのもかけたりとか、後半はやっぱダンスホールレゲエとか、期待されてるようなものも外さずに、MIX CDの解釈をちょっと広げたような。

Y : それはより聴いてみたかった〜みたいな。

N : 次はe-muraさんと行くってのもあるけど、もうちょいレゲエより。基本的にはなんでもありなんだけど、レゲエベースのなんでもありっていう感じを。

Y : すごいっすよね。ここにきて2ヶ月連続で。縁ですよね、これまた。じゃあこんどは風来坊ではないですね。次はまた違う名古屋名物を。気になる名古屋名物とかあるんすか?

N : みんなに言われるのはやっぱ手羽先と〜、ひつまぶし?でも名物いっぱいあるじゃん、名古屋。

Y : B級グルメがいっぱいありますね。

N : 一通り食べてはみたいよね。せっかくなら。

Y : ノリオさんのルーツってのはどこですかね?

N : やっぱすべてのベースになってんのはレゲエだよ。

Y : レゲエのグルーヴ?

N : レゲエの、何だろうなー。結構それが難しくって、レゲエって名の付くものすべてが好きというわけじゃなくて・・・。なんかレゲエの醸し出す、なんつーのかな〜 「粋」っつーか。

Y : 日本でいうと、こう盆踊り的なとこみたいな?(見当違い)

N : なんかねー、すごく堂々としてるじゃん。スッカスカのダンスホールとかすごい好きで。こう、もっと音足していいのに、超すき間があるとか、ダブとかも音抜きまくって、あるところで「ドカンッ!」といくとことか。もっとイロイロやれるはずなのに、あえて止めるみたいな。でも「これがかっこいいんだよね」って素直に言えちゃうとこ。そーいうところとかも好きだし。とにかくレゲエが基本にあるんだけど、レゲエの人って、いわゆるレゲエ業界の人って、超ルーツだとか、超ダンスホールだとか、超ジャマイカなマナーにのっとった人とかやっぱ多いじゃないっすか?でもそれをそのままやる気はさらさら無くって、そのレゲエの一番コアな部分、「すげえレゲエっていいなー」って思う部分を、自分なりに解釈して。レゲエ以外にもいっぱい音楽あるから、その中からもうまく自分なりのレゲエ解釈の曲をチョイスしてやってるつもりではあるんすよね(キッパリ)。だからレゲエって名の付くような音楽はあんまかけてないかもしれないけど、気持ちはレゲエのつもりでかけてる、みたいな感じ。たぶん、ヒップホップが根にある人も同じだと思うんすけど。わかりづらいかもしんないけど、ね。

Y : いや、スッゲーわかる!精神みたいな。。。ミュージシャンで尊敬してる人っているんですか?

N : なんか、この人のやることだったらなんでもカッコイイって思う人はあんまいなくて、それよりこの作品は好き、とか、この曲はカッコイイとかって自由に言えちゃう感じがやっぱ好きなんだけど・・・。なんだろ、一番最初に影響を受けたのは、今SLY MONGOOSEってバンドをやってる、笹沼さん(笹沼位吉氏)っていうリーダー、ベーシストの人。その笹沼さんは元々COOL SPOONっていうバンドにいて、そのバンドに中3か高1ん時にとにかくヤられて。んでそれから笹沼さんがDJやってるパーティーとか、しょちゅう遊びに行ってて、今でもこう、別に師弟関係は結んでないんだけど、すごくイイ兄貴というか、師匠的な人で。その周辺にも川辺さんとかクボタタケシさんとか居たしすごい影響受けましたねー。もちろんレゲエのミュージシャンとか好きなアーティストとはいっぱいいるんだけど。

Y : SLY MONGOOSEといえば、長野に来ますね、taico club。僕まだちょっと行けるかわかんないんすけど(誰も聞いてない)。そういえばSTRICTLY ROCKERSのパーティーやってるんすよね?

N : 今はSaloonっていう代官山にあるクラブで毎月やってます。わりとイカれた感じ・・・朝になるにつれてみんなかなり壊れていくっていう(笑)。

Y : 雰囲気はどうなんすかね?

N : レゲエだけしかかけないみたいな感じじゃないからね。それが面白いかなー。あのMIX CDシリーズでやった以上に思いっきりやってくださいってゲストの人には言ってる。これからはねー夕方から深夜1時くらいまでにしようかとも思ってる。平日だし。まず6月にL?K?Oとやろうと思ってるんだけど。

Y : 普通のサラリーマンの人とかにはうれしいですよね?

N : うん、どうしても学生や自由業な人以外は朝から仕事だからね、やっぱどうしてもはっちゃけられないじゃん。だからそれをちょっと改善しようと。

Y : 昔0152Records(オイゴニ・レコード)で働いてたんすよね?いつくらい?

N : えっとねー大学卒業して、23ぐらいからまる4年働いて、ちょうど2、3年くらい前までずっと。きっかけはね、ずっと青山のMIXってクラブにずっと遊びに行ってて、そこで笹沼さんとかクボタさんとかがDJをやってたんだけど、そんとき大学生だったから、もうすんげえ遊びに行ってて。んで、就職活動もせずに遊んでたんだけど、そんな時にクボタさんに「おまえ卒業したらどーすんの?」って聞かれて「いや、何も決まってないっす」って答えたら「0152人探してたよー」みたいなことになって・・・。だからきっかけはクボタさんだったりするんだよね。0152で働いたことによって、いい意味でレゲエの知識がすごくついたのと、いま文章書く仕事もしてるけど、商品のコメントをいかにお客さんに聴きたいって思ってもらうように書くか、みたいな、そういうスキルがすごく身に付いた。あと会社に入って働いたこととか無かったから、いろいろ勉強になりましたね。若いやつとしてのワキマエ、みたいなのも(笑)。とにかくなんでもかんでもやらせてくれたんだよね。やらされた、とは言いませんよ(笑)。

Y : それがあるから今があるんすよね?

N : 間違いなくそうだね。今思えばすごく鍛えられたから。感謝してます。

Y : コズミックについて。

N : 説明するの?コズミックっすか・・・オレが答えていいんすか(笑)?じゃ、自分の解釈で話しま〜す。え〜と、これは本とかで書いてあるのを読んだ通りなんだけど、民族音楽とエレクトリックサウンドの融合的なものだとか。あと、変なB級C級ディスコとかも独自解釈で混ぜて、レゲエも、イエローマンとかの超遅いBPMのレコードを45回転でかけてみたりして、BPM100前後の感じにすべてを押し込んで、なんかこう、摩訶不思議なわけわかんないグルーヴをつくりあげる、みたいな。それでその先にたぶん、イタロディスコうんぬん・・・って流れになってるらしいけど、それ自体にはあんま興味なくて。それよりも、DJの超独自の解釈で、アフロからレゲエからブラジル音楽なんかもセオリーとか度外視で、変なグルーヴでまとめ上げるっていう、その解釈の仕方が、オレは「コズミック」って言われてるものに一番惹かれた部分ではあるかな。すごいイナタいっていうか、独自の解釈ってのがすごい素晴らしいなと思って。今はちょっと流行りっぽくなっちゃってるから、なんでもかんでも遅い速度のディスコとか、コズミックコズミックとかって言うけど、それよりもコズミックはワールドミュージックとか言われてる音楽を変な打ち込み混ぜたりして、独自に作り上げる、そういうとこにレゲエを感じちゃうんですよ。レゲエも他の国の音楽とかをパクリまくってんだけど、自分たちの音楽にしちゃう解釈の仕方とか、超ざっくりした感じがあるでしょ?そういうのがレゲエに通じるものをオレは感じて。だから勝手にレゲエ解釈でコズミックを聴いたりとかしてるんだけど。一番好きなのはそのスピリット。みんな自分なりの解釈でやれば面白いことになるじゃん、みたいな。だからこれはコズミック・クラシックだからイイとか、そういうのが一番くだらない、と思ってます、なんつって〜(笑)。
バルデリとかコズミック周辺の人たちみたいなこと(捉え方)は世界中の誰もやってなかったわけじゃん?だからオモロイわけで。それはホントにレゲエに通じることだと思う。だって、あんなスッカスカのリディムとか、ンチャンチャなんて裏打ちを入れることだって、すごい独特なわけでしょ?それでいて「これが俺らの音楽だ!これがカッコイイんだよ!」って堂々と胸張ってる感じ、そういうところがレゲエは大好き。

Y : ずっしりわかりやすくありがとうございます。あと、ノリオ君が何かで言ってた、あの〜・・・「新しいものや、最先端なものに反応する”アンテナ”だけが長けてる人、あれはどうなんだ」っていう・・・

N : また偉そうなことを言ったもんですね・・・(笑)。そうそう、それだけに長けてる人ね、そういう人やっぱ多いっすよね。なんか「これ終わったら次いっちゃうんでしょ?どーせ」みたいなのが見えちゃったりする人とはね、あんまね、仲良くなれないというか(笑)。それぞれやっぱルーツを大事にしながらオープンマインドな考え方の人の方が面白いし。信頼していきたいなーという、ね。偉そうな事は言えないけど、それだけはね、やっぱ言いたい。でも人間、誰だって流されやすいから、それは自分でも気をつけようって思ったりはしますね。

Y : では最後に今後のリリース情報を

N : 個人的には前回のミックスとはまた全然違う感じのテーマのミックスを夏くらいには出せるとってゆうのがいま頭ん中にあって、出そうかなと思ってます。僕のやってるPART2STYLEっていうレーベルからは今度buddhaに一緒に行くe-muraのやってる、ラバダブマーケットの新作を6/21に出すってのが一番最初にありますね。独特のレゲエベースの面白いことやってると思うんで、それをレーベルとしてはまずやっていきたいです。あと、ミックスものは定期的にね、出していこうかと思ってます。定期的にというかどんどん出していきたいです。